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ほのかな腐臭の香り漂う生活録o女性向注意o
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続いて瑠璃ノ騎士の絽緯さんがリク絵(眼鏡学生)に蝶素敵SSをつけてくれましたよ!!
うわぁぁぁ!!!実はあんなモエシーンだったなんて!!!(ぇw
元を描いたこっちがやられましたよ(*ノノ)SSって、すごい^w^
今後のこいつらに期待してもいいですか(続きた~の~し~み~!
ろいろい!本当にありがとー!!!





「なんでこんな……」

大量に積みあがった本を目の前に溜息を吐いた。
とりあえず2、3冊手に取り、本棚へ戻そうとするが場所が分からない。
つーか、なりたくてなったわけじゃねぇしな。委員会だって真面目に出席したのは最初くらいなもんだ。
幽霊部員ならぬ幽霊委員。

(幽霊委員ってすげぇビミョーだ、言い難いし)

そんな俺に仕事が出来るはずがない、が。

たまたまその場に図書委員の俺がいて、偶然にも図書委員に用事がある先生に出くわした。
したら俺に言うしかないじゃん?俺だったらそうするしな。

(それにしても先生、良く俺が委員だって気づいたよな……)

特に用事もないし、先生に反抗するのも面倒だったので簡単に引き受けた。そしたらこのザマ。

返却された本はカウンターに置きっぱなし。しかも相当な量が山積みになっている。
最初は何とかなるだろと軽く考えていたが、そんな期待は即崩れることになった。
つーか俺以外の委員もサボってんじゃねーのか?

「早く帰りてぇ」

「だったら働け、赤い長髪眼鏡」

ボソリといったつもりだったがどうやら聞こえていたらしい。
なんだよ赤い長髪眼鏡って。じゃあ、あんたは茶色い……やっぱやめ。考えるの面倒だ!
黙々と本を片付ける男、こいつは図書委員長。茶髪で眼鏡。

(同学年だけどクラスも違うし、委員会もまともに出てないから名前くらいしか分からない)

そいつに言い返してやろうと思ったが、肩に届くくらいの髪の長さを何というか分からない俺は諦めた。

(ちなみに俺が来るまでずっと1人で片付けていたらしい)

「いいんちょ、俺リュウって名前があるんですけど」

「じゃあ、リュウ」

不意に名前を呼ばれた。ちょ、今ドキッとしたんですけど!それ反則だから!
なーんて1人で内心焦っていると、委員長の青い瞳が俺を睨んでいた。

「い、いんちょ……?」

「……」

彼は無言で俺に近づいてくる。ヤバイ、怒られる!?
と思ったら俺の前にある本を取りに来ただけだった。紛らわしいな、冷や汗かいて損した。
しかし本を一冊手に取ると彼の動きがピタリと止まった。

「ここの本、種類ごとに分けておいてくれないか?」

「コレ?」

「あぁ、背表紙に数字がふってあるからその数字ごとに集めておいてくれ」

「りょーかい、それなら出来そうだ」

使えるものは使っとけ精神なのか、それとも見るに見かねて仕事を与えてくれたのか。
まぁ多分前者だろうと思うが、ただボーっとしてるよりはマシだ。俺は素直に指示に従った。

*

思ったよりも早めに自分の仕事を終えた俺は、委員長の作業も手伝った。
もう残りは委員長の持っている3冊を残すのみ。よくやったった、俺……なんちゃって。
椅子の背もたれを抱えるように座りながら委員長を見つめる。
この人、本当に本が好きなんだな、なんて思ってみたり。
だって最初は無表情だと思ったのに、今ではなんとなく楽しそうに見えたから。

「リュウ」

委員長のことちょっと分かった気がする、と1人でニヤニヤしていると突然話しかけられた。

「なーに、いいんちょ?」

「……ありがとう」

「へっ?」

「手伝い、助かった」

「それは来た甲斐があったな、なんてね」

実際、俺はそんなに役立ったとは思えない。最初は何もしてなかったし。
それなのにお礼を言われて少し悪い気がした。

「俺1人じゃ今日中に終わらなかったよ」

そう言って最後の本をしまうと委員長は俺を見つめた。

「ホントに感謝してる」

「っ!?」

最後の最後でまた不意打ち。委員長、それも反則!
彼の笑顔は控えめだったが、夕日のせいかほんのり赤く染まっていてとても綺麗だ。
つーかこの人、実は表情豊か。

(うわっ、これはきたかも)

「いいんちょ」

「ん?」

「俺、また手伝うから」

「それは嬉しいな、助かるよ」

「あとさ、ユウって呼んでイイ?」

「なっ!? お前名前知って…!」

すげぇビックリしてるな。あ、気にしてたんだ。可愛いとこあるじゃん。
そんなに親しくないから、いきなりじゃ失礼かと思って呼ばなかったんだけど。
今日一日ですっかり仲良しになったからもう友達な!

「これからいっぱい呼ぶよ、ユウ」

俺が笑いかけるとユウはプイッとそっぽを向いてしまった。
なんだ、嫌われてるのか俺?ちょっとショックだ。

「急に笑うな、なんか……恥ずかしい」

「うわ~照れてる!何この子、可愛い」

「うるさいっ!」

(コレは俗に言うツンデレってやつ?)

*

これからは真面目に委員会に出席しようと思った、とある日の放課後の話。


眼鏡学生
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